こんにちは、こんばんは、まめイチです。
今回、うどんの話を書こうと思います。
そのうどんとは「にごみうどん」。神奈川県相模原市でいただいてきました。
聞くところによると、この「にごみうどん」神奈川県津久井地域では古くから家庭で食べられてきた伝統料理だとか。
男40代といえば、郷土料理というだけでとりあえず反応してしまうお年頃。
ここまで情報を知ってしまった今、試さないという選択肢は完全に消滅しています。
ちなみに、食べたのは前回書かせていただいた、こちらのお店。
癒し空間での「にごみうどん」、早速レポートいたします。
【目次】
にごみとは
「にごみうどん」は、「にごみ」とも呼ばれる「煮込みうどん」。
「にごみ」自体は、元々は甲州弁だったようで、甲州弁「ウィキぺずら」さんにも
次のように書かれていました。
にごみ
意味:【味噌煮込みうどん。】
そのまんまですやん!
もとは”味噌煮込みうどん”のことだった”にごみ”が、津久井地域にひろがり、いくつかの地域でアレンジされ醤油味も生まれたようです。
実際に、津久井地域を形成する町ごとに傾向があって、味噌派、醤油派、両方派といった地域特性があるそうです。
そして、にごみうどんは、昭和40年頃までは毎日のように食べられていたようです。
にごみうどん
津久井地域の耕作では、水田の比率が少なかったために”米”がすくなく、大部分では野菜や果物、小麦が栽培されていたそうです。
このような環境から、自家製の小麦粉を使ったうどんが主食となり、野菜と一緒に煮込んで味噌や醤油で味付けられて食べられており、それが「にごみうどん」だそうです。
にごみうどんをいただく
小春日和とはいえ、肌寒さも残る3月上旬ですから、まだまだ煮込み系の食事が食べたい季節でもあります。
梅園でもらったパンフレットに載っていた「にごみうどんを出す店特集」から、一番おいしそうな画像を掲載されていた、尾張屋城山店さんを選択しました。
そうしたら、「にごみうどん」は季節限定だったんですね。
11月から3月まで。
思いがけない「季節限定」との出会いに、テンションは高まります。
今回は、せっかくの機会ですので、味噌と醤油の両方を頼むことにしました。
醤油にごみうどん
さすが説明通りの野菜の量。
”けんちんうどん”にも似た感じはしますが、けんちんうどんよりもさっぱりとした”だし醤油味”です。
トッピングされている、天かすが汁を吸ってふやけはじめるあたりから、コクが増してきます。
もちもちして歯応えの良いおうどんは、おそらく自家製手打ち。
太さが微妙に不揃いなところが、さらに郷土料理感を引き立てます。
味噌にごみうどん
そして、こちらが味噌味。
味噌味の方がコクとパンチがあります。
しっかりと煮込まれているので、野菜にもバッチリ味が染み込んでいます。
そして、自家製麺の醍醐味といえば、規格外の麺。
極太、極細いろいろありますが、今回は特大の扁平麺が出現。
これまたラッキーなことに、具の中にひっそりと隠れていました。
甲州名物ほうとう級の一本です。
日本茶で表現するところの「茶柱がたった!」に似た感動を覚えます。
些細なことでも喜びに変えてしまうのが都合の良い40代の日常生活。
(※個人差があります)
どちらの味のうどんを食べても、食べ終わるころには、じんわりと額が汗ばんできますよ。
まとめ
- にごみうどんの”にごみ”は甲州弁で味噌煮込みうどんのこと
- 「にごみうどん」は神奈川県相模原市(津久井地域)の郷土料理
- 昭和40年頃までは、毎日食べられるくらいの連投メニュー
- 津久井地域では、醤油味と味噌味が楽しめる
- 醤油味は、だしの風味豊かなさっぱりタイプ
- 味噌味は、コクのあるしっかりとした味
みなさんも、相模湖辺りに出掛ける機会がありましたら、津久井地域のソウルフード「にごみうどん」を試されてみてはいかがでしょうか。
ちょっと、温かいものが食べたい時、鰹だしや味噌っ気を無性に欲した時など、また来シーズンも食べたい一品でした。
今回も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。