こんにちは、こんばんは、まめイチです。
旅をして楽しいのは、訪れた土地らしい風景や食べ物ですよね。私は旅先で直感的に「コレは!」と感じたお店にいきなり入ってみることが多いです。日頃から、なにかと計画と段取りに縛られている男40代、旅先での一期一会を楽しむ自由さが心の健康には大切ですよね。
ということで、今回はあんかけかつ丼で有名?な岩手県一関市千厩町にある定食屋さん「小角食堂」さんに突入してみました。昼食をとりたくて、車で徘徊している時に目に留まった看板で、ビビビッときてしまいました。
ソースかつ丼ならぬ「あんかけかつ丼」。絶妙に想像できるその名称。なぜ、微妙なのかと言いますと、ビジュアルは想像できるのですが、”あん”がどうなのかがとっても気になります。ソース系か出汁しょう油系か酢豚系か、気になりだしたらもうそれは出会い!
ということで、それではご紹介していきます。
【目次】
外観
さて、まずは外観。
外観から最高です。外観はノスタルジィを感じさせる、そば・丼系の定食屋さん系。
外観だけでも出汁の香りが漂ってきそうです。
余談ですが、年齢を重ねるほどに昭和感漂う街食堂系が好きになってきました。言葉で表現すると「ランチ」ではなく「昼めし」。 これが、俗に言う加齢とともに好みが変わるというものなのでしょうか。
場所
場所は岩手県一関市千厩町にあります。
メインの移動手段が車の土地柄なので、大船渡線「千厩駅」からは1キロ程度の距離があります。ストリートビューでも確認できますね。
あんかけかつ丼の歴史
お店をの場所を確認した次は、「ありそうでなさそうで…」といった感じのあんかけかつ丼です。
店内にあった小角食堂さんが紹介された雑誌の切り抜きで紹介します。
小角(こっかど)食堂のあんかけかつ丼
甘酸っぱく後味すっきりのあんがとろり。
どんぶりご飯の上に、千切りキャベツと揚げたての豚カツ。仕上げに甘酸っぱいあんがとろり。
目にも下にもパンチのある「小角食堂」の「あんかけかつ丼」は、懐かしい味わいの郷土料理とは対照的ですが、長い間地域の人に親しまれてきたという点は共通しています。
一関市千厩町の商店街にある「小角食堂」は大正14年創業。もともとは卵でとじた一般的なかつ丼を提供していまいたが、店主の門間和雄さんの母・濱子さんは、つゆがご飯にしみるのが嫌で仕方ありませんでした。そんな時、地元で「すっぽこ」と呼ばれるあんかけうどんのあんを応用することを思い付き、約60年前に生み出したのが、この一品だったのです。
味の決め手であるあんは、カツオ節やサバ節のだしに中濃ソースや醤油・砂糖などを加えて作ったもの。ご飯に染みないよう片栗粉できっちりとろみをつけているので見た目は濃厚ですが、塩気が抑えられているせいか食べるとしつこくなく、後味もすっきりしています。
当初は「馬でもあるまいし、キャベツを食べるなんて」と怒る客もいたそうですが、このキャベツもまたあんとの愛称が抜群。それもあってか、「あんかけかつ丼」は現在来店客の7割が注文する人気メニューで「千厩町でかつ丼をいえばこれを指す」と断言する地元住民もいるほどです。
米は近くの農家から直接仕入れるひとめぼれ、豚肉は隣町・藤沢町の「館ヶ森アーク牧場」産と食材にこだわっている点も、このメニューの魅力を高めています。
御品書
名物のあんかけかつ丼からはじまって、天丼、親子丼、玉子丼などの丼ものから、中華飯、チャーハン、そば、うどんまで一通りあります。
このあたりの品揃えが食堂感を引き立てていて素敵です。
あんかけひれかつ丼
いよいよ実食です。普段ならオーソドックスに定番の「あんかけかつ丼」なのですが、遠出をしての出会いですので、あんかけひれかつ丼をいただくことにしました。
噂に聞きしとろみたっぷりのあんが、3口サイズのひれかつの上にしっかりとかかっています。
とろみがある分、ソース(あん)が流れずにしっかりとひれかつを覆いつくした状態でキープされています。いやいやよくできたもので、これならソースをかけすぎることもないので、健康的かもしれません。
また、かつとご飯の間に敷かれた千切りキャベツも良し。一緒に食べた時にご飯のもっちり感とキャベツのシャキシャキ感のミックスがたまりません。
(このあたりは、ソースかつ丼も一緒ですね)
ちなみに、「あんかけかつ丼」は、お持ち帰りもできるそうです。
店内
いつもは、店内の説明からじっくりと行くのですが、画像を見ていたら気が急いてしまい食べ物を先に紹介してしまいました。
店内も、外観の食堂感そのままの期待通りの素晴らしさ。男40代の心が癒される店内です。
テーブル席から垣間見える厨房では、店主が忙しく動き回られています。この昔ながらのオープンキッチン感に落ち着きます。
また、備え付けの首振り扇風機も最高。
そして、定番の畳敷きの小上がり。好みにもよりますが、小規模なお店でも座敷でリラックスして食事ができるのが、小上がりの魅力です。
つるし雛(手まりでしたが)の装飾も、お店の雰囲気にまっちしていて最高。
The食堂の癒し演出満載です。
【参考記事】
駐車場
さて最後に、お車でお越しの方に情報です。表の看板には「P20台」と書かれているのですが、これがまた、駐車場の場所が微妙にわかりづらいのです。
少し離れているというか、ぐるりと一画を回ってお店の裏口からのアプローチとなるので、迷う方も多いと思います。
でも、これが結構いい味を醸し出しているのですよ。
地図で見るとこんな感じです。
ピンク色が小角食堂、黄色の四角が駐車場です。
お店の正面からは黄色矢印でアプローチするのですが、こりゃわかりませんよね(笑)
さらに謙虚な看板表示がある駐車場に入ってからも奥が深いです。
下の画像手前のスペースと思いきや、矢印先の建物の横を通過すると奥に十分な駐車スペースがあるんです。
駐車場から店内へ
さて、駐車場から店内へ行く時の入り口(裏口?)ですが、赤いのれんがかかった引き戸が目印。
因みに店内はコチラなどの誘導表示はありません。
いざ、引き戸を開けて入ってみると、コチラ。
長い通路と右手には階段。
旅館か民宿?と言った感覚に包まれて、一瞬躊躇してしまいます。
ドキドキ感を感じつつ、それでも自分を信じて奥に進みます。
20mほど進むと見えてくるのが、「食堂」の表示。
やっぱり、宿泊もやっているのかしら???といった表示ですね。特にお店の方に聞いて確認はしなかったのですが、自分を信じて駐車場からお店まで辿り着きました。
扉をあけると、そこは厨房脇の通路につながっています。
(扇風機の下奥です)
まとめ
味だけでなくお店のわびさび、裏口からのドキドキ感まで堪能できる「小角食堂」さん。それではまとめます。
- 岩手県一関市千厩町のあんかけかつ丼の名店が「小角食堂」
- あんかけかつ丼の発案は”あんかけうどん「すっぽこ」”から
- あんかけかつ丼の歴史は60年以上
- 店内のThe食堂の雰囲気が男40代の心を癒す
- 若干わかりづらい駐車場からのアプローチは、食堂裏口に通じるドキドキ感あふれるお楽しみ演出
みなさんも、岩手県一関市に行かれる機会がありましたら、行かれてみてはいかがでしょうか。味も雰囲気もおススメです。
本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
【ソースかつ丼なら売っているんですけどね】