こんにちは、こんばんは、まめイチです。
ストレスが多い男40代。ストレスの蓄積は、暴飲暴食や身体活動の不活性化など、健康にも大きく影響します。そんなストレスフルな時代で溺れかけている私ですが、これという決め手ではないですが、ストレスはWebでの衝動買いやamazon prime VIDEOの乱観などで細々と解消しています。
その一つが、ちょっとした休日の遠出。行ったことがない所を新規開拓するのは楽しいものです。
しかし、そんなストレス解消のお出かけが、かえってストレスになることもあります。大きく期待を裏切られる観光地、通称「がっかりスポット」です。
滅多に悪くは考えずにスルーする超ポジティブな私ですが、今回は少しでもみなさんのリスク回避につながればと思い、吐き出させて紹介させていただきます。
今回紹介するのは、千葉県にある「濃溝の滝(亀岩の洞窟)」です。
【目次】
濃溝の滝とは
前出の看板の画像をご覧になって見覚えがある方も多いかもしれません。
「聖地なる洞窟、朝日がおりなすハート」
いち時期ネットでも話題になりました。
「ジブリの世界に出てきそうな幻想的な場所」などと紹介されていた記憶もあります。
(うろ覚えですが…)
実は、私もそんな記憶がふとよみがえって、衝動的に出かけてみたのですが。
場所
濃溝の滝は、千葉県房総半島の真ん中やや鴨川寄りにあります。
都心からは、なかなかの距離があり鴨川、南房総、木更津辺りを絡めれば、まる一日小旅行が楽しめます。
千葉県は広くて車でも走り応え十分で、海あり山ありで良い所です。
亀岩の洞窟
よく紹介されている画像にある幻想的な景色をつくり出すのが「亀岩の洞窟」です。
洞窟の向こうから差し込む陽の光が、水面で反射して上下対称となりハート型をつくり出します。軽く靄がかかっていようものなら、もうそこは非現実的な世界です。
因みに、前出の画像は売店のポスターです…
濃溝の滝を楽しむには
濃溝の滝に実際に足を運び、現地を満喫するにはいくつかのポイントがありましたのでご紹介します。
案内板の複雑さを楽しむ
現地について、さて幻想的な情景を!と思いますが、先ず目に入ってくるのが現場にいくつかある案内板です。コレがまた少し複雑でして、よくよく考えながら回ると頭の体操的に楽しめます。
「いらっしゃいませ、濃溝の滝へ」
手書きの看板に刻まれた妙に精密な距離感を伝える案内「451歩!」。”神秘的絶景”との謳い文句に気持ちが高ぶらずにいられません。
「亀岩の洞窟」-聖地なる洞窟-
”いらっしゃいませ”の看板と少し離れて駐車場に面しているのが、下画像の看板。
前出の手書き看板とは一転して、幻想的な画像と文字エフェクト、妙に煽る期待感を盛り上げる文言で構成された看板です。
と、ここで気になるのが「濃溝の滝」と「亀岩の洞窟」どっち推し?ってこと。
まぁ、私の心は幻想的な情景にロックオン状態。細かいことは気にせずに先に進みます。
のぼり「亀岩の洞窟」
次に行く手に見えてくるのが、亀岩の洞窟と書かれた黄色いのぼり。これが数本並び俗っぽくわかりやすく誘導してくれます。
しばらく行くと目の前に見学順路というたて看板が見えてきます。そうそう広く隔てもない歩道なのですが、せっかくなので見学順路に沿って進みます。
農溝の滝と淵
順路に従って進むと登場するのが「農溝の滝と淵」という看板。
あれ!?
”濃”溝?、”農”溝?
ちょっと混乱してきました。でも、こんなことはよくある誤植。気にすることもないでしょう。
農溝の滝
矢印の先にあるのがコチラの看板です。
”農”溝の滝。農?
あれ!?2回目の誤植かしら。それも大きく。
でも良く見ると”農”の文字の左側に、明らかにサンズイの上から白のテープを貼ったようにも見えます。
もはや推しが、濃溝の滝なのか、亀岩の洞窟なのか、農溝の滝なのか、訳がわからなくなってきました。
謎を読み解き、無常観に浸る自分を楽しむ
次に見学コース前半のヤマ場が訪れます。ここまで、いくつかの看板で混乱した頭の整理を促すかのように、説明看板があらわれます。
そして、この説明看板でいままでの謎が解明されるんです。
説明看板:ノウミゾの滝(農溝の滝)
次にあらわれるコチラの看板。またサンズイの上からテープが貼られています。
もはや確信犯ですね。
そして、説明文にはこう書かれていました。
(実はこの説明文が、この観光スポットの謎解きには超重要なんです!)
「いつの時代か判らないが、その昔、この滝の川端に水車小屋(米ひき小屋)今でいう精米所が作られ、この水車を回すため、水を引き込んだ溝が農家(業)の為の農溝です。この水車小屋の脇にあった滝を農溝の滝、滝の下に有る渕が農溝の渕と言われていたのが事実です。鍋石の滝とか濃溝の滝とかでは無く、川回しの田んぼを作るために350年前位、久留里城主・土屋公の力を借りて掘りぬかれたトンネルです。この川の流路を変え、元の川底に土を盛り田んぼにしたのが、川田(カータ)と呼ばれ、このトンネルはカータントンネルと呼ばれていました。8年前にこのカータントンネルの下方に、亀に似た岩を見つけ、亀岩の洞窟、洞窟の亀岩と呼ぶようになっています。また
、亀は北極星の分身であり、その亀に北辰様・妙見様が宿ると言われています。」
とな。
もう、衝撃が強すぎて最後の有り難い一文なんて、頭に入ってきません。
本当は最後にまとめたいのですが、衝撃事実が多すぎるのでここで一回整理します。
- ”濃”溝ではなく”農”溝の滝
- 農溝は要するに農業用水路
- 亀岩の”洞窟”ではなく、亀岩の”トンネル”
- 亀岩が見つかったのは、この看板のわずか8年前
さらに、衝撃的なのは。
↓ 農溝の滝
干上がっとるし!
よほど雨が降らないと渕(水の深い所)すら出てこないっぽい。
ああ無常(情)……
まぼろしを楽しむ
まだ順路も前半ですが、すでにここまでに混乱と脱力でかなりの生気を奪われています。そんな、私に追い打ちをかけるのが、前半最後のビューイングポイント。
まぼろしの滝(セイナザの滝)
それが「まぼろしの滝」(セイナザの滝)です。
この「まぼろしの滝」ですが、本当にまぼろしでした……。
つまり…滝はないです。
もはや魂が抜けすぎて画像撮るの忘れました。
といっても、まぼろし(存在しない)なので画像がなくても問題ないか。
大体、どの辺りに存在しているのかさえも見当がつきませんし。
まとめ
今回はひとまず中締めでまとめます。
本当は1回の記事に納めたかったのですが、書き出したら再びやるせなさが溢れだしてきて、メインの亀岩に到達する前に結構なボリュームになってしまいました。すみません。
- 濃溝の滝というのはない
- あるのは農業用水の横にあった滝「農溝の滝」
- 我らが目指す亀岩の洞窟は人口トンネル
- 亀岩が発見されたのはそんなに古くない
- 農溝の滝とセイナザの滝はどちらもまぼろし
- 前半は看板が醸し出す違和感と謎解きでやるせなさを楽しめる
さて、次回はありがたい亀岩と朝日がおりなす幻想的な情景の紹介です。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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